廣部剛司建築研究所

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Jupiter (木星)
木星-快楽をもたらすもの

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自動車の車内は生活空間の延長として...


近年、身近な住空間に対する関心が高まっている中、移動手段である自動車のインテリアに<人を包み込む場としての価値観>を求める層が増えているように感じます

そして、シンプルな部屋にお気に入りの家具を厳選して置く
引っ越しをしてもその家具は共に移動していく
そんな存在感を持つ車のアクセサリーを創ることは出来ないだろうか?と考えました

車が変わっても、例えばシフトノブは新しい車に装着され、使い込まれたモノとしての風格が生まれていく

その為には愛着を感じるようなデザインと品質が求められるように感じます

物語性をデザインの中に刷り込むために...

モノがそれ自体としての魅力を持つために、背後にある物語を感じさせる

知人のアルファロメオ乗りは口を揃えて「あのエンブレムに何割か払っている」と言います

その背後には、ミラノで生まれた後、レースをしながら続いてきた歴史があり蛇のマークがヴィスコンティ家の紋章から取られている事があります

今回、そのような隠れた価値観を持つデザインの糸口として熟考した末辿り着いた一つのテキストがあります
それは、ホルスト作曲の組曲「惑星」の4楽章に付けられた副題です

木星-快楽をもたらすもの
Jupiter ,the Bringer of Jollity


この楽章の音楽そのものが持つ雰囲気そのものも魅力的ですがドライビングすることの根本的な悦びを暗示するに相応しいテキストに思えました

そして、そこからシフトノブをデザインしました

どの角度からも掴みやすい球形の上部は、2種類の木を使った集成材でストライプを創り、木星のストーリーを暗示する

削り取られた窪みは親指を受け止める
(左ハンドルの場合は反転)

握りやすい大きさが仮に40mmφとすれば木星の直径の約35億分の1の大きさ

それを頂くジョイント部分は、シフトレバー部分を柱に見立てて柱頭のオーダーを抽象化した鋳物をイメージ


長く使い続けられる色褪せないデザインを目指しています



(廣部剛司)


※このシフトノブに関するお問い合せは当方まで