廣部剛司建築研究所

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熊楠-使用候補 - 001.jpg

熊楠-使用候補 - 001.jpg南方熊楠研究所(仮称)設計競技 応募案

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cg-02アプローチから池加工済2.jpg

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cg-03玄関から縦長.jpg

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cg-04ロビーブリッジから最終版2.jpg

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cg-05閲覧東から-最終.jpg

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cg-06lobby-minakata.jpg

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cg-07研究から西-最終.jpg

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熊楠-使用候補 - 003.jpg

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熊楠-使用候補 - 004.jpg

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熊楠-使用候補 - 006.jpg

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熊楠-使用候補 - 007.jpg

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熊楠-使用候補 - 009.jpg

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熊楠-使用候補 - 010.jpg

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熊楠-使用候補 - 011.jpg

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cg-08立面図-南修正済.jpg

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熊楠提出用最新-[更新済み].jpg

熊楠提出用最新-[更新済み].jpg敷地で感じた歴史的町並みの落ち着きに対し、静けさを感じさせる佇まいを持ちながら、地球的ダイナミズムを持った南方熊楠の精神を建築的に表現することを目指した。
大きなボリュームとなるRC造の収蔵部分を2方向に分散し、その間に坪庭を介し研究部門を挟むことにより、それぞれに最短距離でアクセスすることが出来るだけでなく、森を歩いた熊楠の研究を竹林の中で行うような空間を生み出すことが可能となった。一方、学習・閲覧など来館者の動線に関しては、常に隣接する南方邸が意識されるような配置計画をとっている。
地場産の木材を使うことを想定した木造フレームは、ブリッジなどにより水平力をRC部分に負担させることにより、軽快な構成を実現する。
エントランス空間は、日時計のように地球の動きを刻々と室内に伝える。
それらの要素を統御し、粘菌や生物のダイナミズムを表現する比例は熊楠の命日(12/29)から1.229を採用している。これは、南方熊楠という<事件>がその日を境に<研究対象>となったと言う解釈から、研究所はそこから始まったのだという意図をも込めている。(提出書類記載)

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南方熊楠はそのミステリアスな存在と様々な可能性を整理せずに全て取り込んでしまうような思考方法などから気になる存在であり続けていた。それ故、このコンペが発表されたときは必然的にやらざるを得ない・・・と感じてしまったのだった。
 要項で特に記載されていたのはRCの収蔵庫と木造(又は木材を多用)という点。そこで集成材を用いることなく、地場の木材を使って実現しうる方法を構造家とも模索しながら考えていったわけであるが、常に念頭にあったのは木造建築の建て方が終わったときの架構の美しさである。それを完成の状態まで隠蔽してしまうことなく可能な限り表現する。それが大きなテーマになっていた。
そして、それを単に連続させるのではなく、ゆらぎの概念を持ち込むことで何処までも続いていく<運動>の一場面を切り取ったような建築を目指した
そういったプログラムに対する模索が、結果として今まで構想したことのない建築のタイプを生み出すことになった。同時に断面的に風の流れや設備関係を解決する方法、軽快な架構を維持したまま水平力を効率よく負担させる構造形式、形鋼を効率よく用いるサッシュのディテール等まで想定しながら進めることによって、リアリティを持ちながら計画を進めた。
コンペ以外の仕事に於いても同様であるが、基本的な計画を始める時点からディテールも同時に芽吹き始める。


(廣部剛司)